~ロンドン香る赤煉瓦、アールデコ…近代の名建築が密集する三条通へ~
京都にある戦前の近代建築は
神戸や横浜をしのぎ、
他都市よりズバ抜けて多いって、
ご存知でしょうか?
なかでも三条通は、銀行や
電話局、新聞社、商店まで
多くの洋風建築が立ち並んだ、
まさにモダ
ン京都の中心街です。
ロンドンの香り高い、辰野金吾の赤レンガ。
武田五一のアール・デコ。
大工が見よう見まねで作った
驚きの木骨煉瓦造から、
大正時代に大流行したセセッションまで。
わずか600メートルの間に
これほどの密度で残っているのは、
全国的にみても極めて貴重。
しかも、明治から大正、昭和と
激的に姿を変えていった
近代建築を一挙に堪能できる、
最高のモダンストリートなんです!
「古都」のイメージが強い京都ですが、
近代に触れずして
京都を語ることはできません。
文明開化の象徴、近代建築の見方や愛で方を
じっくりご紹介します。
京都工芸繊維大学助教。専攻は近代建築史、建築保存再生論。住宅遺産トラスト関西理事。DOCOMOMO Japan理事。共編著に『建築と都市の保存再生学』『記憶表現論』ほか。共著に『近代建築史』『関西のモダニズム建築』『村野藤吾の住宅デザイン』『村野藤吾の建築』ほか。