~扇状地に残る古代都市、宇治川が繋ぐ神の建築・仏の建築~
貴族たちの憧れの場所だった、宇治。
雄大な宇治川を挟んで
この世からあの世への連続性を演出した、
ダイナミックな信仰の空間が広がっています。
街中に、古代都市の痕跡が!?
平安貴族が築いた建築や仏像、
壁画、庭園まで残る唯一の存在、平等院。
普通に拝むと、阿弥陀様と目があわないって、
いったいどういうこと?
そして近年手掛けた調査で大発見があった、
日本最古の神社建築、宇治上神社。
NHK「ブラタモリ」では
タモリさんを案内しましたが、
宇治は面白いところが多すぎて、
とても放送しきれません。
今回はそのあたりも含めて
地形や地質、街の形、建築、仏像、庭園など
様々な視点から、宇治の魅力を
じっくり深読みしていきます。
貴族たちの心の中にあったイメージが
今も地上に姿を現す、奇跡。
藤原摂関家が夢見た
極楽の世界を訪ねましょう。
京都造形芸術大学 教授。専門は考古学・文化的景観学・遺跡学。宇治市街や平等院の調査・修理に長年たずさわってきた。人々の精神がかたちにどの様に反映されるかに興味を持っている。著書に『日本の遺跡6 宇治遺跡群』『平等院伽藍考』など。NHK「ブラタモリ宇治」に出演。